ワイ、ファルケ

なぜファルケなのか、まずはそこからだ。

はじめはかりんお嬢様を使いたかった

2018年、冬。某日――――
ストリートファイターVの体験版がPS4で配信されているのを見つけた。それが私の、私達とスト5の出会いだった。
今は2022年の初夏であるから、およそ3年と半年前という事になる。

私のことを少し話そう。好きな物はアニメとゲーム、趣味は散歩とカラオケ、在宅で音楽関係のちょっとした雑務をしている、ごく一般的な(?)主婦だ。
独身時代に遊んでたゲームは、ポケモンドラクエセーラームーンR、FF、ゼルダの伝説といった、いわゆるライト層と呼ばれるゲームプレイヤーだった。

夫と出会ってからは、ファイナルファイトダンジョンズ&ドラゴンズといったベルトスクロールアクションゲームグラディウス雷電といったシューティングゲーム、パラサイトイブ2やバイオハザードといったラジコン操作のサバイバルアクションゲーム、デビルメイクライ侍道といった3Dアクションゲームなど、それまで知ることすらなかったゲームを沢山知ることになった。
中でも侍道完全版という持っている刀を強くしていくゲームは、使用キャラが死亡すると装備している刀が跡形もなく無くなってしまうという驚くべき仕様であった。当時、私達はまだ互いのゲーム歴も曖昧な状態であったから、夫は「簡単すぎてつまらない思いをさせてはいけない」とハードモードでやらせてくれたわけだが、序盤に出てくる赤組の長身の敵キャラクターの回転斬りを文字通りバッサバッサと食らいに食らいまくり、初見でガードも覚束無いプレイヤーであったからして、そのあまりにも理不尽な死に方にブチギレてコントローラーを投げ付けるという暴挙に出た事は今でも鮮明に覚えている。もちろん、夫から大変な顰蹙を買ったことは言うまでもない。